原題
Factors impacting cardiac dose and overall survival in post-operative non-small cell lung cancer patients.
背景:LungART試験では、N2疾患を有するNSCLC患者において、補助放射線療法が全生存期間(OS)を悪化させることが示唆され、これは心臓線量に起因するが、エビデンスが不足している。本研究では、補助放射線療法で治療したN2患者における心臓線量とOSを評価する。
方法:本研究では、N2患者155人のデータを解析し、OSに対してCox比例ハザードを用い、心臓への照射線量に影響する因子を評価した。有意な変数を同定するために、弾性純生存回帰を用いた多変量解析を用いた。
結果:内部標的容積(ITV)/肺容積比はOSの最も有意な予測因子であったが、心臓線量は腫瘍容積と心膜リンパ節の関与に影響された。
結論:心臓の線量測定変数はOSに影響しなかった。OSは主にITV/肺比に影響され、心臓の線量が高いほど腫瘍容積が大きく、リンパ節転移が広範囲であった。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111117
PMID: 40854381
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