原題
GLP-1 Receptor Agonists and Cancer Risk in Adults With Obesity.
背景:グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病の血糖コントロールおよび体重管理に使用されているが、長期的ながんリスクへの影響は不明である。
方法:この後ろ向きコホート研究では、OneFlorida+(2014~2024年)の電子医療記録を分析し、GLP-1 RAを処方された肥満の成人86,632人と傾向スコアを用いてマッチングした非使用者との間でがん発生率を比較した。
結果:使用者は全体的ながん発生率が有意に低かった(1,000人・年あたり13.6対16.4、HR 0.83)。特に、使用者は子宮内膜癌、卵巣癌および髄膜腫のリスクが低下したが、腎癌のリスクが上昇する可能性があった(HR 1.38)。
結論:GLP-1 RAは肥満患者の全体的な癌リスクを低下させる可能性があるが、潜在的な腎臓癌リスクについてはさらなる研究が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.2681
PMID: 40839273
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