疾患再評価の指針となる転移性大腸癌の一次治療における疾患進行のリスク-AIOおよびGONOによる11件の試験の解析。

原題
Risk of disease progression in the first-line therapy of metastatic colorectal cancer to guide disease re-assessments – analysis of eleven trials by AIO and GONO.
背景:本研究では、疾患再評価のタイミングを改善することを目的として、化学療法と生物学的製剤による一次治療を受けている非切除転移性結腸直腸癌(mCRC)患者における疾患進行(PD)分布を評価した。

方法:複数の試験にわたる2939人の患者からのデータを分析し、様々な治療時点でのPD頻度およびリスクに焦点を当てた。サブグループ解析では、RAS/BRAFプロファイリング、腫瘍の側性、治療法の種類、および早期腫瘍縮小(ETS)を利用した。Cox回帰モデルは無増悪生存期間(PFS)を予測した。

結果:PDイベントのピーク頻度は7.6ヶ月目で19%であり、BRAF変異患者では8ヶ月目までに35%に上昇した。高リスク因子には、ECOG-PS>0および右側腫瘍が含まれた。

結論:PDイベントは3回目と4回目の再評価の間に集中しており、再病期診断では切除不能患者に対して6~10ヵ月の期間を優先すべきであることが示唆された。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.08.001
PMID: 40840710

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