早期発症型大腸癌の発生率の傾向と長期生存率:スウェーデンの全国規模の研究。

原題
Incidence Trends and Long-Term Survival in Early-Onset Colorectal Cancer: A Nationwide Swedish Study.
背景:早発型結腸直腸癌(EOCRC)は世界的に増加しているが、遅発型結腸直腸癌(CRC)との生存率の比較は一貫していない。本研究の目的は、スウェーデンにおけるEOCRCと遅発型CRCとの間の発生率、生存率、および長期超過死亡率の傾向を評価することであった。

方法:この研究では、Swedish National Cancer Register(1993-2019)からの偶発的な結腸直腸腺癌を分析し、ポアソン回帰を用いて発生率の傾向および超過死亡率を定量化した。

結果:47,864例の右側、40,664例の左側、および47,082例の直腸症例の中で、EOCRCはより高い発生率を示し、しばしば転移性疾患を呈した。補正後の生存率から、EOCRCは進行期の診断が高いにもかかわらず、病期補正後の生存率が良好であり、長期の超過死亡率が持続することが示された。

結論:EOCRCの発生率は上昇しているが、病期で補正した生存率は若年患者の方が良好であり、個別化された生存戦略の必要性が強調されている。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.07.019
PMID: 40816336

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