ケモカインCXCL9のPET画像化による腫瘍微小環境におけるT細胞活性化のモニタリング。

原題
Monitoring T-Cell Activation in the Tumor Microenvironment by PET Imaging of the Chemokine CXCL9.
背景:免疫応答の非侵襲的モニタリングは、特に活性化T細胞によって誘導されるCXCL9のようなT細胞活性化指標を介して、癌免疫療法の有効性を高めるために極めて重要である。

方法:CXCL9を標的とする新規PETトレーサーを、ファージディスプレイライブラリー由来の高親和性ナノボディ(h2A12)を用いて開発し、T細胞誘導療法を受けている細胞培養およびマウスモデルで評価した。

結果:h2A12ナノボディは、CXCL9に対して高い特異性を示し、CXCL9発現異種移植片における有意な腫瘍取り込み、および対照よりも処理腫瘍におけるトレーサー蓄積の増強を示した。

結論:[F]F-h2A12 PET画像は、CXCL9発現を効果的に可視化し、免疫活性化および免疫療法応答をモニタリングするための有望なバイオマーカーとして役立つ。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.125.269795
PMID: 40813232

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