KRAS(G12C)変異非小細胞肺癌におけるアダグラシブとドセタキセルの比較(KRYSTAL-12):無作為化非盲検第3相試験。

原題
Adagrasib versus docetaxel in KRAS(G12C)-mutated non-small-cell lung cancer (KRYSTAL-12): a randomised, open-label, phase 3 trial.
背景:KRAS阻害薬であるアダグラシブは、KRAS変異進行非小細胞肺癌(NSCLC)の第2相試験で有望な結果を示した。本試験は、化学療法および免疫療法による治療歴のあるKRAS変異進行NSCLC患者を対象に、その有効性および安全性をドセタキセルと比較することを目的とした。

方法:230施設で実施された第3相試験であるKRYSTAL-12試験では、患者をアダグラシブ600 mgまたはドセタキセル75 mg/m²のいずれかに無作為に割り付けた。主要評価項目は、治療意図集団で評価された無増悪生存期間であった。

結果:患者453名のうち、無増悪生存期間の中央値はアダグラシブ群で5.5ヶ月であったのに対し、ドセタキセル群では3.8ヶ月であった(p<0.0001)。 結論:アダグラシブはドセタキセルと比較して無増悪生存期間を有意に改善し、新たな安全性の懸念はなかった。 Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2) DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00866-9
PMID: 40783289

コメント

タイトルとURLをコピーしました