原題
Dendrimer-Nanoparticle (DEP) Delivery of Topoisomerase I Inhibitor, SN38 (DEP-SN38): Safety, Tolerability, and Preliminary Efficacy Study in Patients With Advanced Solid Tumors.
背景:この初期段階の研究では、イリノテカン活性代謝物SN38のナノ粒子複合体であるDEP-SN38の安全性、薬物動態、および予備的な有効性を、進行固形腫瘍の患者で評価した。
方法:成人にDEP-SN38をQ3WまたはQ2Wのいずれかで静脈内投与し、推奨用量を決定するためにフルオロウラシル/ロイコボリン(FU/LV)との併用療法を受けた患者もいた。主要評価項目は安全性/忍容性に焦点を当て、副次的評価項目は有効性および薬物動態であった。
結果:重度の前治療を受けた114人の患者のうち、12.5 mg/mのDEP-SN38が推奨された。治療に関連した有害事象の大半は軽度/中等度であり、主な毒性は好中球減少であった。客観的奏効率にはばらつきがあり、プラチナ製剤抵抗性の卵巣がんおよび大腸がんでは顕著な有効性が認められた。
結論:DEP-SN38は良好な忍容性と予備的な抗腫瘍活性を示し、臨床応用における可能性を強調した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00236
PMID: 40749148
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