原題
Exploratory rat toxicology and efficacy of the boron neutron capture therapy drug boronotyrosine in a mouse model of head and neck cancer.
背景:ボロノチロシン(BTS)は有望なホウ素中性子捕捉療法(BNCT)剤であり、現在の標準であるボロノフェニルアラニン(BPA)と比較して改善された溶解性と腫瘍送達を提供する。この研究は、治療効果と安全性を高めるためのBNCTプロトコルの潜在的な調整を評価することを目的とした。
方法:毒性は種々のBTS用量でスプラーグドーリーラットで評価したが、BNCTは原子炉中性子源を用いてヒト頭頚部癌マウスモデルで実施した。
結果:BTSは2500 mg/kgまでの用量で有害な影響を示さなかった。BTSを用いたBNCTは持続的な腫瘍退縮を達成し、特に照射時間を変更した場合にBPAよりも優れていた。
結論:これらの知見は、BTSのさらなる開発と最適化されたBNCTプロトコルの探索を提唱する。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.07.1432
PMID: 40738349
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