原題
Prospective Phase II Clinical Trial of Carbon Ion Radiotherapy Combined with Chemotherapy for Locally Advanced Pancreatic Carcinoma.
局所進行膵癌(LAPC)において,従来の光子線治療では延命効果が認められない症例に対して,CIRTを併用した放射線治療を行い,その効果を検討した。
方法:第II相試験では、導入化学療法後に総線量67.5 Gyを15分割でCIRTを受けたLAPCが確認された患者を登録し、主要エンドポイントとして2年局所領域無増悪生存期間(LRPFS)を評価した。
結果:49人の患者の中で、全生存期間中央値は24.1ヶ月であり、1年および2年LRPFS率はそれぞれ65.3%および24.5%であった。毒性は最小限であり、67%がグレード1-2の急性毒性を経験した。
結論:主要エンドポイントは達成されなかったが、化学療法と併用したCIRTは有望な結果を示し、毒性は最小限であったことから、さらなる無作為化試験が必要であることが示唆された。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.06.3881
PMID: 40614787
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