原題
Primary Analysis of EPIK-O/ENGOT-ov61: Alpelisib Plus Olaparib Versus Chemotherapy in Platinum-Resistant or Platinum-Refractory High-Grade Serous Ovarian Cancer Without BRCA Mutation.
背景:プラチナ製剤抵抗性/治療抵抗性の高悪性度漿液性卵巣がん(HGSOC)患者は、転帰が不良であり、治療選択肢が限られている。EPIK-O試験では、この集団におけるアルペリシブ+オラパリブの有効性を標準化学療法と比較して評価した。
方法:この第III相試験では、プラチナ製剤抵抗性のHGSOC患者358人を、アルペリシブ(200 mg/日)+オラパリブ(200 mg 1日2回)投与群または医師が選択した治療群に無作為に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)であり、副次評価項目は全奏効率(ORR)および全生存期間(OS)であった。
結果:追跡期間中央値は9.3ヵ月であった。PFS中央値はアルペリシブ+オラパリブ群で3.6ヵ月であったのに対し、TPC群では3.9ヵ月であった(HR 1.14)。ORRは15.6%対13.5%、OS中央値は10.0ヵ月対10.6ヵ月であった。
結論:主要目的であるPFSの改善は達成されなかった。新たな有害事象は報告されず、バイオマーカー解析により治療反応に関する洞察が得られた。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00225
PMID: 40700681
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