原題
Noradrenergic agonists as treatment opportunity of radiation-induced cognitive decline.
背景:頭蓋照射を受けている小児患者は、特に海馬において、神経細胞の喪失および神経炎症の影響を受ける放射線損傷による神経認知障害を起こしやすい。ノルアドレナリン作動薬はこの損傷から保護する可能性がある。
方法:マウスに10 Gyの頭蓋照射を行い、ノルアドレナリン作動薬、レボキセチン(REB)またはアチパメゾール(ATI)で治療した。海馬細胞死、神経炎症、および記憶機能を評価するために、照射後の様々な間隔で評価を実施した。
結果:REBおよびATIは、放射線誘発海馬毒性を有意に低下させ、細胞の完全性および記憶能力を維持し、一方で海馬萎縮を予防した。
結論:ノルアドレナリン治療、特にREBを用いた治療は、小児脳腫瘍生存者における放射線誘発神経認知機能低下の緩和に有望である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.07.1426
PMID: 40695366
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