マウスモデルにおける用量反応曲線を用いた陽子線ミニビーム放射線療法の治療域の探索。

原題
Probing the therapeutic window of proton minibeam radiotherapy using dose-response curves in a mouse model.
背景:陽子線ミニビーム放射線療法(pMBRT)は、従来の陽子線治療と比較して、効果的な腫瘍制御を提供しながら正常組織の損傷を軽減する前臨床研究の可能性を示している。

方法:マルチスリットコリメータを用いて、pMBRTを75匹の雌マウスで試験し、7レベルスコアリングシステムにより急性皮膚毒性を評価し、用量-応答曲線を用いて腫瘍制御を従来の陽子線治療と比較した。

結果:pMBRTは従来の方法と比較して正常組織毒性を有意に低下させ、重篤な毒性レベルは観察されなかったが、同様の腫瘍制御を維持した(従来の治療法のTCD50は46.9 Gyであったのに対し、pMBRTでは45 Gy)。

結論:pMBRTは、効果的な腫瘍管理を確実にしながら、正常組織の毒性を最小限に抑えることにより、潜在的な治療上の利点を示す。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111050
PMID: 40692077

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