スリガラス陰影優位型肺腺癌に対する縦隔リンパ節郭清の第III相試験。

原題
Phase III Study of Mediastinal Lymph Node Dissection for Ground Glass Opacity-Dominant Lung Adenocarcinoma.
背景:系統的縦隔リンパ節郭清(LND)は早期非小細胞肺癌に対して推奨されているが、スリガラス陰影(GGO)優位の浸潤性肺腺癌における必要性は不明である。

方法:1件の多施設第III相試験では、リンパ節転移がないと予測された患者において、3年無病生存率に焦点を当てて、系統的LNDとLNDなしを比較した。

結果:302人の患者の中間解析では、リンパ節転移は認められなかった。LNDなし群は、手術時間が短く(74分対109分)、失血量が少なく(44 mL対82 mL)、入院期間が短く(3.9日対4.5日)、合併症も少なかった。

結論:本試験は中止すべきであり、系統的LNDはGGO優位の肺腺癌患者には推奨されない。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00610
PMID: 40690727

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