固形腫瘍の治療のためのマイクロバイオーム調節。

原題
Microbiome Modulation for the Treatment of Solid Neoplasms.
背景:免疫応答に対する腸内微生物叢の影響は、特にメラノーマ、RCC、およびNSCLCにおける免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いて、がん治療としての微生物叢の調節を探求することにつながった。

方法:研究では、ICI陽性反応に関連する細菌種を同定し、ルミノコッカス科やアッカーマンシアなどの糞便細菌の臨床転帰を評価するとともに、抗生物質耐性に対する抗生物質の効果を調べた。

結果:マイクロバイオームの破壊は、耐性および低い生存率と相関する。高繊維食および特定のプロバイオティクスなどの戦略は、ICIの有効性を高める上で潜在的なベネフィットを示したが、糞便微生物叢移植は様々ながんにおいて安全性および有望性を示した。

結論:有望な初期所見にもかかわらず、マイクロバイオーム調節戦略を標準治療として採用するためには、より広範な無作為化試験が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00374
PMID: 40644647

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