サルベージ放射線療法後の長期尿禁制および影響因子:SAKK 09/10用量漸増試験の結果。

原題
Long-term urinary continence and influencing factors after salvage radiotherapy: results of the SAKK 09/10 dose escalation trial.
背景:本研究は、SAKK 09/10試験の一部として、前立腺癌患者におけるサルベージ放射線療法(sRT)後の遅発性尿失禁(UI)と、UI、回復、および生活の質(QoL)に対する用量漸増の影響を調査することを目的とした。

方法:この多施設無作為化試験では、患者を従来のsRT(64 Gy)または用量漸増sRT(70 Gy)のいずれかに割り付け、ベースライン時および追跡調査時に尿失禁およびQoLデータを収集した。

結果:344人の患者のうち、最初に尿禁制を得た患者の47.2%が尿禁制を失ったが、失禁患者の54.1%は改善を示した。治療群間でUIに有意差は認められなかった。

結論:治療群にかかわらず、最初に尿禁制であった患者の半数以上が尿禁制のままであり、泌尿器症状は60ヶ月間にわたって悪化した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111040
PMID: 40639766

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