原題
Oral contraceptive use and risk of liver cancer: a population-based study, systematic review, and meta-analysis.
背景:これまでの研究では、経口避妊薬の使用と肝臓がんリスクとの間に潜在的な関連性があることが示唆されていたが、エビデンスは限られていた。本研究の目的は、過去の研究の系統的レビューおよびメタ解析とともに、英国の2つの大規模コホートから得られたデータを用いて、この関連性に関する強固な疫学的データを提供することであった。
方法:Million Women StudyおよびUK Biobankからのデータを、ハザード比のCox回帰を用いて、経口避妊薬の使用に基づいて女性の肝癌リスクについて分析した。既存の研究の系統的レビューおよびメタアナリシスも実施された。
結果:コホートまたはメタアナリシスのいずれにおいても、経口避妊薬の使用と肝がんリスクとの間に有意な関連性は認められなかった。しかし、使用期間が長いほどリスクはわずかに上昇した。
結論:全体として、エビデンスは経口避妊薬の使用と肝癌との間に有意な関連がないことを示唆している。長期使用ではわずかなリスク増加が存在する可能性があり、さらなる調査が必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00222-0
PMID: 40617239
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