早発型大腸がん患者におけるゲノム突然変異のパターン:国際的なマルチコホート観察研究。

原題
Patterns in genomic mutations among patients with early-onset colorectal cancer: an international, multicohort, observational study.
背景:早期発症型結腸直腸癌(EOCRC)は世界的にますます一般的になっており、遅発性結腸直腸癌(LOCRC)の減少とは対照的である。本研究の目的は、年齢特異的な臨床管理を強化するために、EOCRCの明確な突然変異の状況を特徴づけることである。
方法:世界中の7つのコホートからの全エクソームおよび標的配列決定データを分析した。腫瘍は高変異(TMB>15)または非高変異(TMB≦15)に分類された。EOCRCとLOCRCの間でTMBの差とゲノム変異パターンを比較した。
結果:17,133のサンプルの中で、高変異EOCRCはLOCRCよりも高いTMBを有していた。EOCRCでは、APCやKRASなどの遺伝子の変異頻度の上昇が認められた。
結論:EOCRCは明確で高い突然変異負荷を有しており、臨床管理を改善するための特異的な分子プロファイリングが必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00239-6
PMID: 40617240

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