肺癌放射線療法における左心室筋および左冠動脈の放射線量と偶発性心不全および冠動脈イベントとの差次的影響。

原題
Differential Impact of Left Ventricular Myocardium and Left Coronary Radiation Dose with Incident Heart Failure and Coronary Events in Lung Cancer Radiotherapy.
背景:肺癌患者における放射線治療(RT)後の心臓疾患(HF)と急性冠状動脈事象(ACE)の発生率に左心室筋(LVmyo)と左冠状動脈被曝がどのように影響するかを検討した。

方法:非小細胞肺癌患者748人のレトロスペクティブ分析を実施し、競合するリスクを考慮しながら、グレード3以上のHF(HFrEFおよびHFpEF)およびACEの発生率を推定した。

結果:年齢中央値は65歳であり、HFrEF、HFpEF、およびACEの2年発生率はそれぞれ4.4%、2.1%、および1.7%であった。LVmyo曝露はHFrEFと関連していたが、LAD曝露はACEと相関していた。

結論:心血管転帰に対する明確な放射線の影響が特定され、胸部RT後の修正可能な危険因子が強調された。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.06.3852
PMID: 40578453

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