抗PD-1耐性進行メラノーマ患者を対象としたBO-112+ペムブロリズマブ:第II相臨床試験SPOTLIGHT-203。

原題
BO-112 Plus Pembrolizumab for Patients With Anti-PD-1-Resistant Advanced Melanoma: Phase II Clinical Trial SPOTLIGHT-203.
背景:抗PD-1抵抗性メラノーマ(MEL)には明確な治療基準がない。合成二本鎖RNAであるBO-112は、ペムブロリズマブと腫瘍内で併用した場合、この耐性を逆転させる可能性を示す。

方法:第II相試験(NCT04570332)では、42人の患者に腫瘍内BO-112を週1回7週間投与し、疾患の進行または毒性が認められるまで3週間ごとにペムブロリズマブを静脈内投与した。主要評価項目は客観的奏効率(ORR)であった。

結果:修正intention-to-treat集団(40例)では、25%のORR(完全奏効10%、部分奏効15%)が報告され、無増悪生存期間中央値は3.7ヵ月であった。この治療は忍容性が高く、重篤な副作用はほとんどなかった。

結論:BO-112とペムブロリズマブの併用は、MELにおける抗PD-1耐性を克服し、有効性の主要評価項目を達成する上で有望である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-02595
PMID: 40577656

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