膀胱癌に対する化学放射線療法が既存の水腎症および新たな水腎症の発症に及ぼす影響。

原題
Impact of chemoradiotherapy for bladder cancer on pre-existing hydronephrosis and development of new hydronephrosis.
背景:水腎症を伴う筋層浸潤性膀胱癌(MIBC)に対しては根治的ぼうこう切除術が標準であるが、水腎症に対する化学放射線療法(CRT)の効果は不明である。本研究では、CRT前後の水腎症の発生率と管理について検討した。

方法:2014年から2022年の間にCRTで治療した146人のMIBC患者を対象とした。水腎症は画像で評価した。

結果:146人の患者のうち、27人は既存の水腎症を有し、そのうち74%はCRT後も持続していた。特に、水腎症のない患者の21%がCRT後に水腎症を発症した。

結論:既存の水腎症を有するほとんどの患者はCRT後もこの状態を維持するが、最初に水腎症を発症しなかった患者のかなりの数が水腎症を発症し、しばしばドレナージを必要とする。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02678-9
PMID: 40544234

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