原題
Chemoradiotherapy with cisplatin versus cetuximab in locoregionally advanced head and neck squamous cell cancer patients – mature results of the ARTSCAN III trial.
背景:本研究は、局所領域進行頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)患者における根治的放射線療法(RT)+シスプラチンとRT+セツキシマブを比較することを目的とした。
方法:この多施設無作為化第III相試験には291人の患者が含まれ、治療に対して1:1で無作為化され、T3-T4腫瘍に対して2回目の無作為化が行われた。主要エンドポイントは全生存期間(OS)であり、調整Cox回帰により解析された。
結果:追跡期間中央値は7.5年であった。5年OSはRT+シスプラチン群で82%であったのに対し、RT+セツキシマブ群では71%であった(P=0.019)。T3-T4腫瘍では、用量漸増による局所制御の改善は認められなかった。
結論:セツキシマブはシスプラチンと比較して不良な転帰を示し、局所進行HNSCCに対する標準治療としてシスプラチンを支持した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.05.086
PMID: 40543675
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