原題
Nimotuzumab Combined With Chemoradiation Therapy in Newly Diagnosed Pediatric Diffuse Intrinsic Pontine Glioma.
背景:び漫性内在性橋神経こう腫(DIPG)は小児における稀な侵襲性脳幹部腫瘍であり、有効な治療法はほとんどない。本研究では、新たに診断された小児DIPGにおけるテモゾロミド(TMZ)化学放射線療法へのニモツズマブの追加を評価する。
方法:非盲検単一群試験では、2021年4月から2023年4月までにDIPGが確認された3~15歳の小児を対象とし、ニモツズマブ、放射線、およびTMZを投与し、客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、および安全性を評価した。
結果:48人の患者のうち、ORRは37.5%であり、OSおよびPFSの中央値はそれぞれ10.5ヶ月および7.8ヶ月であった。安全性プロファイルには、管理可能な有害事象が含まれていた。
結論:併用療法は実施可能であり、ORRおよび生存率は過去のデータと同程度であり、新たな安全性の懸念はない。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.05.063
PMID: 40536469
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