慢性リンパ性白血病に対する測定可能な残存病変に基づく治療。

原題
Measurable Residual Disease-Guided Therapy for Chronic Lymphocytic Leukemia.
背景:この試験の中間解析から、イブルチニブ-ベネトクラクスは慢性リンパ性白血病(CLL)においてフルダラビン-シクロホスファミド-リツキシマブ(FCR)よりも優れていることが示されたが、イブルチニブ単独と比較した場合の有効性は不明であった。

方法:この第3相試験では、患者をイブルチニブ-ベネトクラクス、イブルチニブ単独、またはFCRのいずれかを投与する群に無作為に割り付けた。主要評価項目には、治療群全体で検出不能で測定可能な残存病変(MRD)および無増悪生存期間の測定が含まれた。

結果:62.2ヵ月後、イブルチニブ-ベネトクラクス群では66.2%が検出不能なMRDを達成したのに対し、イブルチニブ単独群では達成しなかった。5年無増悪生存率は、イブルチニブ-ベネトクラクス群で有意に高かった。

結論:イブルチニブ-ベネトクラクスは、イブルチニブ単独およびFCRと比較して、優れたMRDアウトカムおよび無増悪生存期間をもたらし、実質的な治療ベネフィットを意味する。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2504341
PMID: 40521799

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