肛門管の局所再発または転移性扁平上皮癌に対するカルボプラチンおよびパクリタキセルを併用したレチファンリマブ(POD1UM-303/InterAACT-2):国際共同第3相ランダム化比較試験。

原題
Retifanlimab with carboplatin and paclitaxel for locally recurrent or metastatic squamous cell carcinoma of the anal canal (POD1UM-303/InterAACT-2): a global, phase 3 randomised controlled trial.
背景:レチファンリマブは、プラチナ化学療法後のプログラム細胞死リガンド1陽性進行肛門扁平上皮癌(SCAC)の治療に有望であることが示されている。この研究では、初期のカルボプラチン-パクリタキセルと組み合わせた場合の有効性を評価する。

方法:グローバル第3相試験では、308人の患者を対象に、カルボプラチン-パクリタキセルと併用して4週間ごとにレチファンリマブまたはプラセボを最長1年間投与する群に無作為に割り付けた。主要エンドポイントは、独立して評価された無増悪生存期間であった。

結果:レチファンリマブを投与された患者の無増悪生存期間中央値は9.3ヵ月であったのに対し、プラセボ群では7.4ヵ月であった(ハザード比0.63)。レチファンリマブ群では、グレード3以上の有害事象が多く発生した。

結論:Retifanlimabは管理可能な安全性プロファイルで転帰を改善し、進行したSCACに対する新しい標準治療を設定する可能性がある。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00631-2
PMID: 40517007

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