原発性CNSリンパ腫患者における局所または全脳放射線療法後の生存と進行の比較-ドイツ放射線腫瘍学会の神経放射線腫瘍学ワーキンググループ(DEGRO AG-NRO)の大規模多施設解析の結果。

原題
Comparison of survival and progression after focal- or whole brain radiotherapy in patients with primary CNS lymphoma – Results from a large multicenter analysis of the German Society of Radiation Oncology’s Neuro-Radio-Oncology Working Group (DEGRO AG-NRO).
背景:原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)は全脳放射線療法(WBRT)で一般的に治療される攻撃的な疾患であるが、局所放射線療法(fRT)に関する比較データは限られている。

方法:多施設登録(2007〜2023年)からの患者データを、RTでPCNSLの治療を受けた患者に焦点を当てて分析した。fRTとWBRTの間の生存転帰は、カプランマイヤーおよびコックス回帰分析を用いて評価した。

結果:患者151名(年齢中央値66.5歳)において、全生存期間(OS)中央値は24.1ヶ月であった。fRTではOS中央値が67.6ヶ月であったのに対し、WBRTでは20.1ヶ月であった(HR=0.5、p=0.016)。

結論:fRTはPCNSL患者の生存率を改善する可能性があり、臨床試験でのさらなる調査が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110984
PMID: 40490053

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