原題
Feasibility of Short-Term Redifferentiation in Patients with Radioactive Iodine-Refractory Metastatic Thyroid Cancer.
背景:放射性ヨウ素抵抗性甲状腺癌(TC)は予後不良であり、治療にはヨウ素取り込みの回復が重要である。再分化にチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)を用いた最近の研究では、8~12日以内に最適な効果が得られることが示唆されている。
方法:この後ろ向き研究では、転移性放射性ヨウ素抵抗性TCを有する8人の患者に、トラメチニブ+ダブラフェニブまたはトラメチニブ単独のいずれかを10日間投与した。ヨウ素の取り込みは、I-シンチグラフィーによって評価された。
結果:野生型疾患を有する2人の患者は、ヨウ素取り込みの回復に成功し、治療後に有意なサイログロブリン減少を示した。TKI治療を21日間に延長しても、追加的なベネフィットは示されなかった。
結論:この研究は、最大ヨウ素取り込みの回復が10日間で達成できるという考えを支持しており、より大規模な試験でのさらなる調査が必要である。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.125.270055
PMID: 40473458
コメント