原題
First-Line Camizestrant for Emerging ESR1-Mutated Advanced Breast Cancer.
背景:特定の遺伝子の突然変異は、進行した乳癌におけるアロマターゼ阻害剤およびCDK4/6阻害剤の組み合わせに対する獲得耐性をもたらす。より新しい選択的エストロゲン受容体分解剤であるCamizestrantは、ER陽性癌において抗腫瘍活性を示す。
方法:ER陽性、HER 2陰性進行乳癌患者にctDNA検査を実施した。適格な患者は、抗うつ薬に切り替えたか、既存の治療を継続した。
結果:検査した3,256人のうち、315人の患者が研究された。Camizestrant群の無増悪生存期間中央値は16.0ヵ月であったのに対し、アロマターゼ阻害薬群では9.2ヵ月であった(P<0.0001)。
結論:抗うつ薬への切り替えは、アロマターゼ阻害薬療法の継続と比較して、治療中に突然変異を有する患者の無増悪生存期間を有意に改善した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2502929
PMID: 40454637
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