原題
Dostarlimab and niraparib in primary advanced ovarian cancer.
背景:免疫療法とPARP阻害薬の併用は、進行卵巣癌(aOC)の転帰を改善する可能性がある。FIRST/ENGOT-OV44試験では、この状況におけるプラチナ製剤ベースの化学療法(PBCT)およびニラパリブ維持療法±ベバシズマブに追加したドスタルリマブの有効性が評価された。
方法:この第III相試験では、新たに診断されたステージIII-IVの上皮OC患者1138人を、ニラパリブ維持を伴うPBCTまたはドスタルリマブとニラパリブ維持を伴うPBCTのいずれかを受けるように無作為(1:2)に割り付け、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を通して有効性を評価した。
結果:追跡期間中央値は53.1ヵ月であり、ドスタルリマブ群で有意なPFSの改善(20.6ヵ月対19.2ヵ月、P=0.0351)を示したが、OSは同程度であった(44.4ヵ月対45.4ヵ月、P=0.9060)。
結論:ドスタルリマブの追加は、統計的に有意なPFSの改善をもたらしたが、一次aOC治療におけるOSへの影響は示さなかった。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.05.009
PMID: 40461381
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