原題
(161)Tb Radioimmunotherapy as a Treatment for CD30-Positive Lymphomas.
背景:リンパ腫治療には革新的なアプローチが必要であり、テルビウム(Tb)は中エネルギーβ粒子と共に変換電子とオージェ電子を放出することにより治療結果を高めることができる。
方法:本研究では、リンパ腫におけるCD30受容体を標的としたTb放射免疫療法とルテチウム(Lu)放射性標識療法を比較した。CD30陽性T細胞リンパ腫細胞株における細胞生存率およびDNA損傷に対するインビトロ効果を調べ、続いて異種移植マウスモデルにおける生体内分布および治療効果を調べた。
結果:Tbは優れた細胞毒性と腫瘍取り込みを示し、生存期間中央値は41日であったのに対し、Luでは21日であった。ホスホプロテオミクス解析では、両治療によって誘導される有意な経路変化が強調され、Tbはより顕著な効果を示した。
結論:Tb放射線免疫療法はCD 30陽性T細胞リンパ腫に有効であり、血液悪性腫瘍の新しい治療法である。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.124.268805
PMID: 40456588
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