原題
Spatio-temporal T cell tracking for personalized TCR-T designs in childhood cancer.
背景:免疫チェックポイント阻害(ICI)は腫瘍学の転帰を有意に改善したが、小児悪性腫瘍のような低変異癌では効果が限られている。
方法:この研究では、ICIの有効性のバイオマーカーとして腫瘍反応性T細胞を同定するための枠組みと、個別化されたTCR-T細胞療法の潜在的な候補を開発した。ICI後に完全寛解を得た小児ラブドイド腫瘍患者を、ディープ単一細胞TCRレパートリー配列決定法を用いてプロファイリングした。
結果:T細胞の縦断的追跡は、全身応答およびTCRクローン型の持続的な拡大を示した。高頻度の腫瘍反応性TCRは、共培養実験で機能的に検証された。
結論:本研究は、ICIの有効性を予測し、個別化治療に情報を提供するために、T細胞動態を追跡することの重要性を強調している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.05.530
PMID: 40403847
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