原題
The radiosensitizing effect of Caffeic Acid Phenethyl Ester in breast cancer is dependent on p53 status.
背景:乳癌に対する放射線療法はしばしば正常組織に害を与え、その有効性を制限する。カフェイン酸フェネチルエステル(CAPE)は、健康な細胞を保護しながら放射線に対する癌細胞の感受性を高めることが示唆されている。
方法:本研究では、種々の乳癌細胞株におけるインビトロでのCAPEの細胞傷害性および放射線増感を調べ、代謝、ミトコンドリア機能、および炎症反応に対するその影響を評価した。インビボでは、MDA-MB-231担癌マウスモデルで効果を試験した。
結果:CAPEは用量依存的に細胞生存率を低下させ、代謝を変化させ、放射線治療に対してp 53変異がん細胞を特異的に感作した。正常細胞は、CAPE治療による放射線治療後に生存率の増加を示した。
結論:CAPEは、正常組織を保護しながら、非機能的p53で腫瘍を放射線増感することにより、治療域を拡大する可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110945
PMID: 40409368
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