化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がんに対するペムブロリズマブ+エンザルタミド対プラセボ+エンザルタミド:ランダム化二重盲検第III相KEYNOTE-641試験。

原題
Pembrolizumab plus enzalutamide versus placebo plus enzalutamide for chemotherapy-naive metastatic castration-resistant prostate cancer: the randomized, double-blind, phase III KEYNOTE-641 study.
背景:KEYNOTE-641試験では、既存の治療が疾患の進行につながることが多いことを考慮して、化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者におけるペムブロリズマブとエンザルタミドの併用の有効性を、プラセボとエンザルタミドの併用と比較して評価した。

方法:この第III相試験では、mCRPCが確認された18歳以上の適格な男性1244人を、エンザルタミドと併用してペムブロリズマブまたはプラセボのいずれかを投与する群に無作為に割り付け、主要評価項目として全生存期間(OS)および放射線学的無増悪生存期間(rPFS)を評価した。

結果:この試験では、ペムブロリズマブ併用によるOSまたはrPFSの有意な改善は認められず、その結果、ペムブロリズマブ併用は中止された。ペムブロリズマブでは有害事象の発生率が高かった。

結論:ペムブロリズマブは、化学療法未治療のmCRPC患者において、治療効果を増強せず、毒性を増加させなかった。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.05.007
PMID: 40383193

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