リルゾール(MIROCALS)への追加療法としての低用量IL-2の有効性と安全性:第2b相、二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験。

原題
Efficacy and safety of low-dose IL-2 as an add-on therapy to riluzole (MIROCALS): a phase 2b, double-blind, randomised, placebo-controlled trial.
背景:MIROCALS研究では、低用量インターロイキン-2(IL-2)が重度の神経変性状態である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の生存と機能を改善できるかどうかを評価した。

方法:この無作為化二重盲検プラセボ対照試験には、リルゾール未投与のALS患者220名が参加した。リルゾール導入期間の後、被験者は18ヶ月間にわたってIL-2またはプラセボを投与される群に無作為に割り付けられた。一次および二次アウトカムには、640日目の生存率、安全性、およびALS機能評価尺度スコアが含まれた。

結果:補正前の解析では、IL-2による死亡リスクの非有意な19%の低下が示されたが、補正後の解析では、脳脊髄液(CSF)-pNFHレベルが低い患者では有意な68%の低下が明らかになった。

結論:IL-2は特定の患者サブグループにおいて潜在的な利益を示し、ALSにおけるその有効性を探求するためのさらなる研究の必要性を強調した。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00262-4
PMID: 40354799

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