原題
Real-world experience using proton versus photon craniospinal irradiation (CSI) for leptomeningeal disease.
背景:本研究では、軟膜疾患(LMD)の治療における陽子頭蓋脊髄照射(CSI)と光子CSIの有効性と安全性を比較し、陽子CSIが浸潤領域放射線療法よりも優れていることを示した。
方法:2021年1月から2024年2月まで、フォトンまたはプロトンCSIで治療したLMD患者の後ろ向きレビューを行い、患者の特徴と血球数を収集した。主要エンドポイントはCSIに起因すると思われる重篤な血球減少であり、全生存期間(OS)中央値はカプラン・マイヤー法を用いて推定した。
結果:36人の患者が分析され、モダリティ間で重篤な血球減少に有意な差は示されなかった(p>0.21)。OS中央値は、陽子線群で3.0ヵ月、光子線群で1.7ヵ月であった(HR:1.49、p=0.47)。
結論:急性血球減少症と生存転帰はLMD患者の陽子と光子CSIで類似しており、光子CSIが安全で有効な治療選択肢であることを示した。
Journal: Pract Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.6)
DOI: 10.1016/j.prro.2025.03.015
PMID: 40311919
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