原題
L19-IL2 reverts radiation-induced lymphopenia in a mouse model of lung cancer.
背景:放射線誘発リンパ球減少症(RIL)は、放射線療法を受けている患者の半数以上に影響を及ぼし、生存率および免疫治療の有効性の低下と関連している。本研究の目的は、マウスRILモデルを開発し、放射線療法と免疫療法を併用した場合の無増悪生存期間に対するRILの影響を検討することであった。
方法:C57BL6/Jマウスに標的照射を行い、その後リンパ球絶対数(ALC)をモニターした。担癌マウスに照射後L19-IL2または賦形剤を投与し、腫瘍増殖を追跡した。
結果:グレード2のRILが確認されたが、無増悪生存期間に悪影響を及ぼさなかった。L19-IL2は、放射線療法単独と比較して、免疫応答を増強し、腫瘍増殖遅延を改善した。
結論:RILは放射線治療の結果を悪化させなかったが、L19-IL2はリンパ球数を効果的に回復させ、治療戦略としての可能性を示唆した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110908
PMID: 40288691
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