静脈内マグネシウムおよびシスプラチン関連急性腎障害。

原題
Intravenous Magnesium and Cisplatin-Associated Acute Kidney Injury.
背景:シスプラチン関連急性腎障害(CP-AKI)はシスプラチン化学療法の一般的な合併症であり、重大な罹患率と死亡率につながる。以前の動物実験では、静脈内(IV)マグネシウムがCP-AKIを軽減できることが示唆されていた。

方法:この多施設共同研究では、2006年から2022年の間にシスプラチンで治療された13,719人の成人癌患者からのデータを分析し、予防的IVマグネシウムを受けた患者と受けなかった患者の転帰を比較した。

結果:CP-AKIまたは死亡は、IVマグネシウムを投与された患者の2.7%で発生したのに対し、投与されなかった患者では5.3%であり、リスクが低いことが示された(補正後オッズ比0.80)。

結論:予防的IVマグネシウムは、シスプラチンを投与されている患者のCP-AKIリスクを低下させる可能性があり、さらなる無作為化試験が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.0756
PMID: 40272825

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