原題
Postoperative radiotherapy for oral cavity cancer with or without elective neck radiotherapy of the pN0 en bloc dissected neck: oncologic outcomes and late toxicity.
背景:頸部郭清術後の口腔癌患者におけるpN0頸部への選択的術後放射線療法(PORT)の有益性は不明である。この研究では、原発腫瘍床へのPORTと並行して頸部照射を含めることの影響を検討する。
方法:レトロスペクティブ解析では、オランダの12のがんセンターからのデータを統合し、腫瘍床のみへのPORTを受けた患者(PORT-T)と追加の頸部照射を受けた患者(PORT-TN)の転帰を比較した。
結果:追跡期間中央値60か月で、5年領域制御率は両群で96%であり、局所制御と全生存率は同程度であった。しかし、PORT-TNは口腔乾燥および嚥下障害の発生率の上昇と関連していた。
結論:これらの患者で選択的頚部照射を省略することは、放射線関連の副作用を有意に減少させながら領域制御を維持し、安全に除外できることを示唆した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110896
PMID: 40258417
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