直腸癌に対する短期放射線療法とFOLFOXIRIを用いた臓器温存プログラムの第II相試験(SHORT-FOX):2年間の主要アウトカム解析。

原題
Phase II trial of organ preservation program using short-course radiation and FOLFOXIRI for rectal cancer (SHORT-FOX): Two-Year primary outcome analysis.
背景:術前補助療法後に臨床的完全奏効(cCR)を達成した直腸癌患者は、直腸間膜全切除術(TME)を回避できる可能性がある。本研究はcCR率を高めることを目的とした。

方法:単一群第II相試験では、T2N0M0超またはT2N0低値の直腸癌患者に対して、用量漸増放射線療法とそれに続く8サイクルのFOLFOXIRIを実施した。

結果:登録された37人の患者のうち、24%が内視鏡検査とMRIの両方でcCRを達成した。18人の患者が臓器保存を追求したが、50%が2年後に局所再増殖に直面し、TMEのない生存率は26%であった。

結論:このアプローチにより、高リスク患者の25%で臓器温存が得られたが、若年患者およびT4疾患では反応が低く、治療中の評価が有益であることが示唆された。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110884
PMID: 40209856

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