同時全身治療を伴うまたは伴わない体幹部定位放射線治療で治療された肺転移患者における免疫応答のプロスペクティブ研究。

原題
A prospective study of immune responses in patients with lung metastases treated with stereotactic body radiotherapy with or without concurrent systemic treatment.
背景:本研究では、少数転移性肺病変を有する患者の循環免疫細胞に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)の効果を、SBRT単独と同時全身治療を比較して評価した。

方法:免疫プロファイリングは、化学療法または免疫チェックポイント遮断(ICB)の有無にかかわらず、複数の時点でSBRTを受けた患者に対して実施され、主要エンドポイントはCD8 T細胞の増加に焦点を当てた。

結果:登録された100人の患者のうち、80人が評価可能なサンプルを持っていた。最初のフォローアップでは、SBRTグループとcSBRTグループでそれぞれ12%と20%の患者がCD8 T細胞の増加を示した。全生存期間の中央値は、SBRTで30か月、cSBRTで53か月であった。

結論:最適なSBRTの線量は1分割あたり10 Gy未満であり、全身治療は、免疫調節効果を高めるためにSBRT後に投与された場合に、より効果的である可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110889
PMID: 40209858

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