現代のがん試験における放射線療法の品質保証結果の臨床的影響:系統的レビューおよびメタ解析。

原題
Clinical impact of radiotherapy quality assurance results in contemporary cancer trials: a systematic review and meta-analysis.
背景:放射線治療の質保証(RTQA)は無作為化対照試験(RCT)の有効性に不可欠であり、研究結果に影響を与える。このレビューとメタ分析では、現代のRCTにおける患者の転帰に対するRTQAの影響を評価した。

方法:MEDLINEおよびCENTRAL(2010~2024年)の検索により、アウトカムに対するRTQAの影響を報告している研究が特定された。変量効果メタ解析では、プロトコル逸脱と全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、および局所領域再発(LR)との関連性を評価した。

結果:2,723件の引用のうち、RTQAデータを有する5,560人の患者を含む13件のRCTからの16件の研究が含まれていた。プロトコルの逸脱は、OS(HR=1.65)およびPFS(HR=1.79)の悪化と関連していたが、LRとは関連していなかった。

結論:RTQAの質は患者の転帰に有意に影響し、厳密なRTQAは一貫性を改善することができる。今後の試験では、転帰に関連してRTQAを評価すべきである。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110875
PMID: 40185159

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