CNS指向の強度変調陽子線治療によって誘発されるコントラスト増強病変:分布パターン、動態、危険因子、および転帰。

原題
Contrast-enhancing Lesions Induced by CNS-directed Intensity Modulated Proton Therapy: Distribution Patterns, Kinetics, Risk Factors, and Outcomes.
背景:強度変調陽子線治療(IMPT)は、患者の頭蓋内放射線誘発コントラスト増強(RICE)につながる可能性があるが、その発生率と臨床的意義はほとんど理解されていない。

方法:本研究では、50 Gy以上のIMPTを受けた脳腫瘍患者におけるRICEを評価し、1年間の追跡調査と3回の治療後のMRIを実施した。RICE病変は腫瘍への近接性および線量領域に基づいて分類され、関連する危険因子はロジスティック回帰を用いて評価された。

結果:137人の患者のうち、36人(26%)が73のRICE病変を発症し、そのほとんどが高用量領域であった。症状は患者の7%に認められたが、病変の78%は5ヶ月以内に改善した。

結論:RICEは主に脳室周囲領域でIMPT後によくみられることから、リスクを低下させるために脳室周囲温存治療を考慮することが示唆される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.03.025
PMID: 40154845

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