原題
Clinical outcomes of proton beam therapy for inoperable stage I-IIA non-small cell lung cancer: Japanese nationwide registry study.
背景:放射線治療、特に陽子線治療(PBT)は、切除不可能なステージI-IIA非小細胞肺癌(NSCLC)の標準である。本研究では、全国登録の一部として日本におけるPBTの結果を評価した。
方法:2016年5月から2020年6月までにPBTで治療したステージI-IIAのNSCLC患者を対象とした。全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、局所再発(LF)、および有害事象を統計的方法を用いて評価した。
結果:309人の患者のうち、追跡期間の中央値は47か月であった。3年および5年OS率は62.7%および47.7%であったが、PFS率は52.9%および40.0%であった。OSに有利な因子には、女性であること、良好なパフォーマンスステータス、および早期ステージが含まれた。
結論:PBTは、日本における手術不能なステージI-IIAのNSCLCに対して有望な実臨床転帰を示した。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110868
PMID: 40122285
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