食道癌に対する術前補助化学放射線療法とその後の積極的サーベイランスと標準手術の比較(SANO試験):多施設共同、段階的ウェッジ、クラスターランダム化、非劣性、第3相試験。

原題
Neoadjuvant chemoradiotherapy followed by active surveillance versus standard surgery for oesophageal cancer (SANO trial): a multicentre, stepped-wedge, cluster-randomised, non-inferiority, phase 3 trial.
背景:多くの食道癌患者は化学放射線療法後に病理学的完全奏効を達成する。この研究では、積極的サーベイランスが臨床的完全奏効を示した患者に対して標準手術に取って代わることができるかどうかを検討する。

方法:12の病院で実施された多施設クラスターランダム化第3相試験では、局所進行食道癌患者309人を対象に、積極的サーベイランスと標準手術を比較した。

結果:追跡期間中央値38ヶ月で、2年全生存率は積極的サーベイランスで74%であったのに対し、手術では71%であり、修正されたintention-to-treatおよびintention-to-treat解析の両方で非劣性を示した。

結論:積極的サーベイランスは実行可能な選択肢であり、生存転帰は手術と同程度であるが、長期追跡により長期的な有効性が明らかになるであろう。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00027-0
PMID: 40112851

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