高リスクの局所進行頭頸部扁平上皮癌におけるAtezolizumab:無作為化臨床試験。

原題
Atezolizumab in High-Risk Locally Advanced Squamous Cell Carcinoma of the Head and Neck: A Randomized Clinical Trial.
背景:局所進行頭頸部扁平上皮癌(LA SCCHN)は集学的治療を必要とするが、多くの患者は不良な転帰を経験し、より良い治療の必要性を強調している。

方法:IMvoke010試験は、治療後の疾患進行リスクが高いLA SCCHN患者を対象に、維持療法としてのアテゾリズマブを評価する第3相二重盲検試験であり、世界中で406人の患者が登録された。

結果:患者はアテゾリズマブまたはプラセボのいずれかを投与された。無イベント生存期間の中央値は、アテゾリズマブ群で59.5ヵ月、プラセボ群で52.7ヵ月であり、全生存期間または安全性シグナルに有意差は認められなかった。

結論:Atezolizumabは臨床転帰を改善しなかったことから、LA SCCHNに対するチェックポイント阻害薬の有効性は限られていることが示された。免疫療法の役割については、さらなる研究が必要である。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: 45.4)
DOI: 10.1001/jama.2025.1483
PMID: 40079944

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