切除可能および切除可能境界の膵臓腺がんに対する術前補助化学放射線療法の役割-系統的レビューおよびメタアナリシス。

原題
Role of neoadjuvant chemo-radiotherapy for resectable and borderline resectable pancreatic adenocarcinoma- A systematic review and meta-analysis.
背景:術前補助療法は、切除可能または切除可能境界の膵臓腺癌患者の生存期間が長いことが示されているが、放射線療法の役割は依然として不明である。この研究は、術前補助化学療法(NAC)と併用した化学放射線療法(CRT)とNAC単独の有効性を比較することを目的とした。

方法:9件のランダム化試験を含む31件の研究の系統的レビューおよびメタアナリシスでは、主要エンドポイントとして全生存期間(OS)中央値が評価されたが、副次エンドポイントには無病生存期間(DFS)および切除率が含まれていた。

結果:統合OS中央値は、NACで25.55ヵ月であったのに対し、NAC-CRTでは17.55ヵ月であり、NAC-CRTの方がR0切除率が高かった(83.43%対69.97%)。

結論:NAC単独は、R/BR膵臓腺癌に対してNAC-CRTよりも長いOSを提供するが、NAC-CRTは、特に5サイクル以上の化学療法が使用される場合、R0切除率を改善する。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.02.037
PMID: 40074045

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