原題
Therapeutic and prognostic impact of target volume delineation in postoperative radiotherapy for high-grade glioma patients with subventricular zone involvement.
背景:本研究では、脳室下帯(SVZ)病変を有する高悪性度神経膠腫(HGG)患者の予後に及ぼす放射線標的体積と線量の影響を検討し、術後標的体積の描写に情報を提供することを目的とした。
方法:SVZが関与する50人のHGG患者からの臨床データを分析し、用量-容積ヒストグラム(DVH)を評価し、カプランマイヤーおよびコックス回帰モデルを利用して、様々な因子と相関する無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を評価した。
結果:PFSの主な予測因子には、3.5 cmを超える腫瘍サイズおよび全切除が含まれたが、OSの予測因子には、複数の病変および37.33 Gyを超える対側SVZ線量が含まれていた。60 Gyを受けた同側SVZの50%以上を有する患者は、生存転帰の改善を示した。
結論:同側SVZの少なくとも50%に60 Gyを照射すると、SVZが関与するHGGを有する特定の患者サブグループのPFSおよびOSが増強される。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02601-2
PMID: 39972483
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