左側切除可能な膵癌を有する患者における術前補助療法の影響:国際多施設研究。

原題
The impact of neoadjuvant therapy in patients with left-sided resectable pancreatic cancer: an international multicenter study.
**背景:**左側切除可能膵癌(RPC)は、右側RPCよりも全生存(OS)が不良である。ネオアジュバント療法はRPC患者では効果がないと考えられているが、これは主に試験集団が右側症例に支配されているためである。

**方法:**国際的な多施設レトロスペクティブ研究では、2013年から2019年の間に切除された左側RPC患者2,282人を分析し、術前補助療法を受けた患者と先行手術を受けた患者の転帰を比較した。時間依存のCox回帰によりOSを評価した。

**結果:**術前補助療法は、特に腫瘍が大きくCA19-9値が高い患者において、OSの改善を示した(調整後OS中央値53ヵ月対37ヵ月、P=0.0003)。

**結論:**術前補助療法は左側RPCにおけるより良好なOSと関連しており、この特定の集団におけるさらなるランダム化試験の必要性を示唆している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.12.015
PMID: 39814200

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