脳転移を有するEGFR変異非小細胞肺癌患者における頭蓋内放射線療法と併用したEGFR-TKIの効果:後ろ向き多施設解析。

原題
Effects of EGFR-TKIs combined with intracranial radiotherapy in EGFR-mutant non-small cell lung cancer patients with brain metastases: a retrospective multi-institutional analysis.
背景:非小細胞肺癌(NSCLC)患者、特にEGFR変異を有する患者は、しばしば脳転移(BM)を発症する。未治療の患者は通常、第一選択療法としてEGFR-チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)を選択し、頭蓋内放射線療法(RT)を遅らせるが、先行頭蓋内RTの有効性は依然として不明である。

方法:レトロスペクティブ研究では、EGFR-TKIによる治療を受けたBMを有するNSCLC患者217人を解析し、先行TKI+定位放射線手術(SRS/fSRS)、先行TKI+全脳照射(WBRT)、および先行TKI単独の3群に分類した。

結果:全生存期間(OS)の中央値は、それぞれ37.8ヶ月、20.7ヶ月、および24.1ヶ月であり(p=0.015)、SRS/fSRSは特定のサブグループにおいて有意な利益を示した。

結論:EGFR-TKIにSRS/fSRSを追加すると、BMを有するEGFR変異陽性NSCLC患者、特にL858R変異を有し、前世代のTKIによる治療を受けた患者のOSが改善した。さらなる研究が必要である。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02578-4
PMID: 39789554

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