肝細胞癌における定位放射線治療とソラフェニブ単独の比較:NRG Oncology/RTOG 1112第3相無作為化臨床試験。

原題
Stereotactic Body Radiotherapy vs Sorafenib Alone in Hepatocellular Carcinoma: The NRG Oncology/RTOG 1112 Phase 3 Randomized Clinical Trial.
背景:局所進行肝細胞癌(HCC)患者はしばしば全身療法後に再発を経験する。本研究は、体幹部定位放射線治療(SBRT)がソラフェニブ単独と比較して転帰を改善するかどうかを評価することを目的とした。

方法:多施設第3相ランダム化試験では、標準治療に適さないHCCの適格な患者を登録し、2013年4月から2021年3月まで、ソラフェニブまたはSBRTのいずれかを受けた後にソラフェニブを受けるように無作為に割り付けた。

結果:解析した患者177人の全生存期間中央値は、ソラフェニブ群で12.3ヵ月、SBRT+ソラフェニブ群で15.8ヵ月であった。無増悪生存期間は、SBRT群で5.5ヵ月から9.2ヵ月へと有意に改善した。

結論:SBRTは、進行したHCC患者において、ソラフェニブ単独と比較して、臨床的に意味のある全生存期間の改善および有意に良好な無増悪生存期間を示した。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.5403
PMID: 39699905

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