がん治療薬の補償範囲と償還に関するHTA勧告の指針となるESMO-Magnitude of Clinical Benefit Scaleの使用:レトロスペクティブ分析。

原題
Use of the ESMO-Magnitude of Clinical Benefit Scale to guide HTA recommendations on coverage and reimbursement for cancer medicines: a retrospective analysis.
背景:医療技術評価(HTA)の勧告は、新しいがん治療のための医療資源の配分に影響を及ぼす。本研究では、欧州臨床腫瘍学会-臨床利益尺度の大きさ(ESMO-MCBS)に焦点を当てて、HTAのアウトカムに影響する因子および良好なアウトカムに要する時間を評価する。

方法:レトロスペクティブ分析では、非治癒的環境で固形腫瘍を治療する新しい抗がん剤に関する6カ国からのHTA報告をレビューした。HTA提出のタイミングと結果に影響を与える要因は、ESMO-MCBSスコアを使用して分析された。

結果:高いESMO-MCBSスコア、並行レビュー、および資金提供契約は、HTAの肯定的な結果が得られるまでの時間を有意に短縮したが、経済モデルの不確実性は結果に悪影響を及ぼした。

結論:高いESMO-MCBSスコアは、実質的な臨床的利益を示し、より容易なHTA承認を促進する。国別の要因がHTAのアウトカムに影響を及ぼし、評価プロセスの格差が浮き彫りになった。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00505-9
PMID: 39637889
Open Access

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